Yashu Golaは、デリー在住の金融/暗号通貨市場のジャーナリストです。2013年よりこの分野で活動し、暗号学マニア、映画製作愛好家です。彼は、CCN.comやコインテレグラフ ジャパンなどで記事を執筆しており、XRPのスポットプレミアムに関する記事も書いている。また、FXEmpire、CoinChapter、CoinTelegraphにも寄稿しています。
このYashu Golaが、テクニカル分析によりXRP価格の上昇の可能性を論じていますので、紹介します。
チャートから分析 XRP価格の展望は? テクニカルパターンは70%上昇を示唆
Yashu Golaは、チャート分析により、XRP価格は、今後3.75ドルまで少々する可能性を示している。
2025.5.2現在、WRP価格は、およそ2.19ドルであり、3.75ドルは、約70%増となる。
円換算:1ドル=144.9の場合、5/2価格は317円、543円を目指す、現在価格から70%増は、2025年1月17日ごろの最高値514円を更新する水準となる。
Yashu Golaが示すテクニカル分析のポイント
・XRPのスポット・プレミアムはスポット市場(*)での需要が強いことを示している。
(*スポット市場とは、暗号資産を即時に受け渡しする現物取引が行われる市場です。)
・直近の価格下落でも1万XRP以上を持つアドレスは着実に増加
(下落によって、大口所有者は増加傾向にある。下落によって大口所有者が減少する場合は、さらに価格は下落することが見込まれるが、現状は逆)
・下降ウェッジパターンは3ドル~3.78ドルへのブレイクアウトを示唆
下降ウェッジは、相場の調整局面で出現し主にトレンド継続を示唆するチャートパターンです。
上昇トレンドの途中で一時的に高値と安値を切り下げながら上値抵抗線と下値支持線の幅が徐々に狭まっていき、先細りの形状を描きます。
くさび(ウェッジ)のような形に見えることから、そう呼ばれます。
最終的にウェッジの上値抵抗線を上に抜けた場合は、上昇トレンドに回帰する可能性が高いとされます。
(下降ウェッジとチャートの読み方)
Yashu Gola氏の記事・要約
XRPは現在、スポット市場(≒現物市場)が恒常的に先物価格を上回る「スポット・プレミアム」の状態が史上最も長く続いている。
この現象は、投機ではなく実需による上昇が進行中である可能性を示唆している。
市場アナリストのドム氏は5月2日のX投稿で、2020年以降のXRPの大半の急騰局面では、先物市場がスポット市場に先行していたと指摘している。
こうした先物主導の上昇では、過剰な投機につながり、急激な価格下落をもたらしていた。
しかし2025年現在、スポット市場でのプレミアムは、実際の購入者による堅実な需要が価格を押し上げていることを示しており、レバレッジ主導の過去の上昇局面よりも安定した上昇が続いていると見られている。
グラスノードのデータによると、2024年11月以降、1万XRP以上を保有するアドレス(≒大口所有者)の数が継続的に増加している。これは、XRP価格が同期間に約350%上昇している事実と一致する。
注目すべきは、2025年1月から4月にかけての35%の調整局面でも、大口保有者(クジラ)の数が減少していない点だ。これは、戦略的で長期志向の投資家が、さらなる上昇を見越してポジションを積み増している可能性を示唆している。
さらに米証券取引委員会(SEC)がリップル社との訴訟を取り下げたことで、米国での現物型XRP上場投資信託(ETF)承認への期待が高まっており、市場のセンチメントを強気に傾けている。
週足チャートに現れた「下降ウェッジ」
テクニカル分析では、XRPは週足チャートにおいて「下降ウェッジ」と呼ばれる強気反転パターンを形成している。このパターンは、下向きに収束するトレンドラインで構成され、ブレイクアウトの可能性を示唆する。
明確な反転シグナルとしては、上部のレジスタンスライン(約2.52ドル)を明確に上抜けることが求められる。これが確認されれば、ウェッジの最大高さをもとに算出された上昇目標は、6月までに約3.78ドルに達する可能性があり、現在価格からは約70%の上昇余地となる。
XRP/USDの週足価格チャート Source: TradingView
一方で、2.52ドルのレジスタンスを突破できなかった場合、価格はウェッジ下限まで調整する可能性がある。パターンの頂点付近である1.81ドルが、最終的なブレイクアウトポイントとなる見込みで、仮にここで反転上昇すれば、6〜7月までに約3ドルまで上昇する可能性があり、現水準からは35%の上昇に相当する。