リップル(XRP)は、日本で多くの人に知られており、人気のある暗号資産の一つです。ビットコインに次ぐ取引高を維持しており、SBI VCトレードなどの取引所でも取引量2位を占めています。人気の理由は、将来性をイメージしやすい特徴をもっているから、と考えられます。暗号資産の代表格であるビットコイン、イーサリアムと比較しながら、カンタンにまとめてみます。
1. 送金速度と手数料の安さ
XRPは送金が数秒で完了し、手数料も非常に安いです。
ビットコイン(BTC)は送金に数十分〜数時間かかることもあり、手数料も高くなることがある。
日本では「海外送金=時間がかかる&手数料が高い」という不満が強かったので、リップルの高速・低コスト送金は非常に好印象でした。
2. 大企業との提携、信頼感
リップル社(Ripple Labs)は三菱UFJ銀行など日本の大手金融機関と早々に提携したことは、日本人にインパクトあったでしょう。
日本人は「大企業が絡んでいる=安心」という意識が強く、金融業界に受け入れられたXRPに対する信頼感が高まったんです。
ビットコインやイーサリアムは「非中央集権(誰にもコントロールされない)」が魅力ですが、日本では**逆に「よくわからない、不安」**と思われることもありました。
3. 価格の手ごろさ(心理的な買いやすさ
XRPは1枚あたり数十円〜数百円の時期が長かった。
ビットコインは常に何十万円〜何百万円の単位なので、「初心者には高く感じる」ことが多いです。
「100枚買った!」「1000枚持ってる!」みたいに、数をたくさん持てる喜びが日本人にはウケたとも言われています。
(相対的な価値に対する価格の高低ではなく、単に感覚的な「高い」「安い」、イメージ的な手ごろ感の話です。)
4. 強力なプロモーション・国内取引所での取り扱い
2017年〜2018年ごろ、日本国内の取引所(特にビットバンクやSBI系のサービス)で積極的にXRPを推していました。
テレビCMやネット広告でも「リップル!」と出ていた時期があり、認知度が高かったです。
日本における最大手暗号資産取引所であるコインチェックもリップルのCMを打ったことがあります。
他のマイナーなアルトコイン(例:カルダノ(ADA)やポルカドット(DOT))は当時ほとんど宣伝されていなかったので、自然にXRPに人気が集まった背景があります。
5. 将来の値上がり期待
「銀行送金の標準になるかも」という期待が強く、将来の爆発的な値上がりを期待する声が大きかった。
一方で、ビットコインは「すでにある程度上がりきっている」と感じた人も多かったのでは。
まとめ
ここに記載したリップル・XRP、ビットコイン、イーサリアムの比較は、「感覚的」なものであって
暗号資産としての「優・劣」を比較するものではありません。
比較項目 | XRP(リップル) | BTC(ビットコイン) | ETH(イーサリアム) |
送金速度と手数料 | ◎ 超高速・激安 | △ 遅い・高い | ○ そこそこ速い |
企業との提携 | ◎ 多様な国の大手銀行と提携 | △ 中央機関なし | △ 中央機関なし |
購入しやすさ (価格) | ◎ 安価でたくさん買える | △ 高価すぎる | ○ 中価格帯 |
認知度・プロモーション | ◎ 国内取引所で強力に推されていた | ○ もともと有名 | △ 少々マニアックなイメージ? |
値上がり期待 | ◎ 実需による期待 | ◎ 希少性による期待 | ◎ スマートコントラクト需要あり |
「安心感・手ごろ感・わかりやすい未来像」
少々強引ですが、この3つが、XRPが日本で特に人気を集めた理由!と思われます。
ここに記載したリップル・XRP、ビットコイン、イーサリアムの比較は、「感覚的」あるいは「主観的」なものであって
暗号資産としての「優・劣」を比較するものではありません。
例えば、「企業との提携」で言えば、リップルは、中央集権的運営の営利企業だからこそ可能なわけで、ビットコイン・イーサリアムは非中央集権であることが
自体が、目的でもありますから、それをデメリットとは言えず、それぞれの特徴と考えるべきです。
もう少し、客観的な比較はこちらをどうぞ。☟
BTC、ETH、XRPの主要機能の比較