リップル暴落の手前?それともは買いの好機?SNSは総悲観時の投資スタンスの考え方

2025年12月、下落基調のリップル、今は強気の買いは有効なのか? リップル・XRPの動向

今年、好調な値動きを示してきた暗号資産の価格が下落基調を強めています。ビットコインがここ1年間の上昇分を帳消しに、リップルXRPも年初来最安値に近づいています。(令和7年12月8日現在)この記事(「XRP(リップル)」の暴落は買いの機会か?」)の内容を、「仮想通貨ビギナーにも分かりやすく」整理して解説します。

リップルXRPの現状

今年7月20日ごろに、最高値を付けてから、現在まで下落基調にあり、下落率は40%を超えます。今年の最安値は、4月下旬の水準まであとわずかとなっています。ビットコインも今年1年の上昇分をほぼ帳消しの状態で、今年、暗号資産を購入した人の多くが、含み損を抱えている状況と推察されます。
そんな中で、暗号資産情報サイトに、リップル暴落は買いの機会?という記事が掲載されています。リップルXRP保有者やリップル投資を検討する方には、気になる記事です。
この記事は、ざっくり「今は買いのチャンスかも」の内容ですが、初心者には、その論拠がわかりにくく感じます。

昔から、投資は「暴落時」「総悲観」こそ、投資の好機(買いのチャンス)とは、よく言われます。

ただ、SNS(Xなど)でも「もう終わりだ」「暴落だ」というネガティブなムードよりも、 「今が底」「反発ポイントはもうすぐ」とポジティブな投稿も多くみられ、虎視眈々と買いのタイミングを狙っている様子もあります。

コインチェック

リップルXRP、今後は買いの好機か?記事の要旨・ポイント

クリプトタイムズ日本版のリップル暴落は買いの機会?という記事の要旨、ポイントをまとます。

論点

データを見ると。ネットワークとしてのXRPの活動はむしろ活発になっていて、資金の流入(機関投資家など)も続いており、“安値で買われている可能性”がある。だから「割安な今が買いどきかもしれない。」と、しています。

「みんな心理的に悲観しているけど、実需・流通・資金の観点からは悪くないよ」という“センチメント vs 実データのギャップ”が、今のXRPの状態、と指摘しています。

他方で、こんな情報もあります。
大口アドレズ(保有者)の売却が確認され、その規模は過去4日間で3億3000万XRP以上である。ただ、この売り圧力によって供給が取引所やリテール保有者に渡ったわけではなく、大型ウォレットがこの供給を吸収したことも確認されている。つまり、大口投資家が売ったものを、別の大口投資家が買ったとの情報。(参考:XRP大量移動、巨大クジラが下落局面で支配か?
大口のせめぎ合いがあることは、事実らしいが、今後も下落するのか?反転上昇か?の判断はつきません。

実際「悲観ムード」なのか — 市場心理の現状

データ分析会社Santiment によると、XRPについてのネガティブな発言が急増し、SNS上では「恐怖ゾーン」と判断されている。
直近数週間で2度目の恐怖ゾーン入りしています。

この「恐怖ゾーン」入りの背景には、過去2か月で価格が約30%以上下がり、一時2ドルあたりに落ちたことがあります。
下がりが急だったので、「もう上がらないかも…」「まだ、下がりそう」という心理が強くなっている。

つまり、多くの人が「下がってる → さらに下がるかも → 売ろう/手を出さないでおこう」と考えやすい状況になっている、との指摘。

一方で「リアルなデータ」はむしろポジティブ

これが、記事のポイント。見た目の「悲観ムード」とは裏腹に、実際の動きは悪くない/むしろ良いというデータが出ているとの指摘。

それは、XRPのネットワーク(ブロックチェーン)での「回転率(Velocity)」という指標が、2025年12月2日時点で 年間ベースで最高 を記録している。
これは「トークンがただ保管されているのではなく、売買や送金などで活発に動いている」ことを意味します。

さらに、機関投資家などによる「現物ETF(上場投資信託)」への資金流入が継続。
12月4日時点では、純新規流入があったとのデータがあります。
暗号資産投資で、主要指標となるビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)が流出超だった時期に、XRPだけが資金を集めていた、という事実。

さらに、運営元であるリップル社は、2025年に大型の買収なども含めた事業展開を進めており、XRPを「単なる投機対象」から「企業決済や機関向け金融商品」の構成要素に育てようと、様々な対策を打っています。
リップルの780億円資金調達、異例の年10%リターン保証で株式売却 

つまり、仮に「将来ちゃんと使われる通貨/資産」となれば、さらなる価格下落に対しては、その時こそ「買いの好機」 である、と考えるべきとの指摘です。

「絶対的に安心して買える」とは言い切れない

「買いどきかも」という見方は、市場においては、これも定石。
買いがあるかた、市場は成り立っているわけで、「買い時」と判断する勢力がなくなれば、値はつきません。

したがって、以下のような「リスク/不確実性」は無視できません。

①仮想通貨全体の値動きはすごく不安定。
たとえ今データが良くても、世界的な経済の動き、金利、規制などで一気に左右されることがある。

②流動性やネットワークの活発さ=「将来価値が上がる」ことの保証ではない。
多くの仮想通貨は「使われる/受け入れられる」かどうかが非常に不透明な点は、従来からあり、今でもあるし、今後も当分はあると推測される。

従来から、「XRPは過去にボラティリティ(乱高下)が激しく、長期的な安定資産とは言いづらい」と警告する人も多い。

つまり「買いどきの可能性」はあるけど、それは“あるかもしれない”レベルであって、絶対ではない。

でも、実際にはそうしたリスクを重要視しすぎると、暗号資産投資なんて怖くてできませんけどね。

「考え方のヒント」

筆者本人は「XRPって、今安くなってるからチャンスかも」と思っています。
ただし、下記の観点は常に持っておこうと思っています。

①SNSや周りの雰囲気が「悲観的」でも、それがそのまま「今買い」になるわけじゃない ― 「自分で判断する」するしかない。

②仮に買うなら、余裕資金のうちの一部を投入。さらに下落した時も買える余力をもっておく。

③価格の変動はかならずあるので一喜一憂しない。
つまりは、精神面での準備も大事と認識。暗号資産は、大きな価格変動が魅力であり、かつ、それが怖い。だから「余裕」と「覚悟」を持つ。

このような観点から考えると、暗号資産も「ドルコスト法」「積み立て投資」は有効だ、と思います。
コインチェック

まとめ

記事の言う通り「心理的には悲観、だけどデータは割と良好」は、現状のXRP Ledger/XRPを示す “興味深いサイン” だと思う。
だから、「将来を見据えた押し目買い候補」としては“あり得る選択肢”。ただし、それはあくまで「リスクを取った投資」であって、「安全資産」ではない。

タイトルとURLをコピーしました