ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)は、投資対象として一般化し、徐々に多くサービス利用の決済手段としての需要も増加しています。また、メタバースやNFTなどの趣味の活動を行う上で、その前提として暗号資産取引を経験する人も増えています。今後、さらに本格的なWEB3.0の時代を迎え、より多くの人が暗号資産取引を行う局面が増えるでしょう。この記事は、これから暗号資産取引に挑戦しようと考えている初心者に、おすすめの暗号資産取引所・大手4社をサクッと簡潔にご紹介します。
国内大手暗号資産取引所4社比較表
社名 | コインチェック | 【GMOコイン】 | DMM Bitcoin | bitFlyer(ビットフライヤー) |
現物取引種類 | 現物取引(販売所) 現物取引(取引所) | 現物取引(販売所) 現物取引(取引所) | 現物取引(販売所) | 現物取引(販売所) 現物取引(取引所) |
取引手数料 | 無料 | Maker:-0.01% Taker:0.01% | ー | 約定数量 ×0.01~0.15% |
販売手数料 | 無料 スプレッドあり | 無料 スプレッドあり | 無料 スプレッドあり | 無料 スプレッドあり |
入金手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
出金手数料 | 407円 | 無料 | 無料 | 220~770円(方法・金額による) |
送金手数料(BTC) | 0.0005BTC | 無料 | 無料 | 0.0004 BTC |
レバレッジ | × | 〇(最大2倍) | 〇(最大2倍) | 〇(最大2倍) |
取扱銘柄数 | 27種類 | 26種類 | 33種類 | 22種類 |
最低取引数量 | 500円相当額 | 0.00001BTC | 0.0001BTC | 0.00000001BTC |
おすすめ国内暗号通貨取引所4社の特徴
コインチェック(Coincheck)
概況
国内初の仮想通貨取引所として知られ、ビットコインだけでなく、多くの仮想通貨の取り扱いもあります。
インターフェースはシンプルで、初心者にわかりやすいスマホアプリが人気(*)の取引所です。
*4年連続アプリダウンロード数No.1※
L仮想通貨アプリ、国内最大級の540万DLを突破!
※ 対象:国内の暗号資産取引アプリ、期間:2019年〜2022年、
不正アクセスにより発生した大規模な流出事件は大きなニュースとなりましたが、その後セキュリティの向上に注力し、事件をリカバーしています。
また、コインチェックの経営母体は、東証プライム上場企業であるマネックスグループであり、その規模から安心感がある点も人気に一役買っているでしょう。
業績も好調で、ビットコインの取引高は、国内トップクラスです。*2
*2 ビットコイン現物取引高2ヶ月連続「国内No.1」を獲得
※国内暗号資産交換業者の取引所における2022年7月および8月の月次取引高(現物取引が可能な市場のみ)
コインチェックのメリット
●日本円の入金方法のバリエーションが多く、使い勝手が良い
入金は銀行振込、コンビニ入金、クイック(Pay-easy)入金が選択可能
クイック入金では金融機関の営業時間にかかわらず、24時間365日決済
●その他、暗号資産による資産形成サービスが充実
・ビットコインの積立投資サービスで、コツコツ投資(https://coincheck.com/ja/reserves_lp)
・保有している仮想通貨を貸して有効活用
貸仮想通貨サービスで、一定期間貸付を行うだけで、所定の利用料を稼げる。
・電気代/ガス代の支払いでビットコインをもらえる
L公共料金の支払いでビットコインをもらえるCoincheckでんき/Coincheckガスを提供
・マネックス証券のマネックスポイントから、BTC・XRP・ETHへの交換が可能
コインコインチェックのデメリット
送金手数料が高い
スプレッドが広めに設定されている
総じて、国内最大手としての安心感、使い勝手の良さがおすすめ
詳細、または口座作成(無料)公式ホームページでご確認してください。
コインチェック
GMOコイン
概況
GMOフィナンシャルホールディングス運営する東証スタンダート市場上場会社です。
コインチェックとGMOコインの2社だけが上場会社であり、その点で安心感あります。
ビットコインはもちろん、アルトコインの取り扱いもあります。
利用者に対してビットコインの分配やポイント還元などのキャンペーンを展開しています。
GMOコインの場合、特にNFTゲームを日常的にプレーする方、海外サイトでNFTを頻繁に購入する方にはおすすめです。
理由は「送金手数料が無料!」そして「最低出金額も全額であれば制限なし」で送金することが出来るからです。
国内大手の「コインチェック」や「ビットフライヤー」などは送金手数料がそれなりに掛かかります。
NFTゲームに限らず、仮想通貨をウォレットや海外取引所に送金する機会は多い方にとって、
送金手数料無料かどうかは取引所を選ぶ上でかなり重要なポイントになります。
GMOコインのメリット
取扱い銘柄数が豊富で26種類取り扱っている
口座開設や日本円の出金、仮想通貨の送金など、各種サービスの手数料が無料
取引ツールが高性能、かつ使いやすく設計されている
GMOコインのデメリット
日本円の入出金に金額の制限がある
仮想通貨送金時の下限値が大きめに設定されている
自動積立サービスで口座振替ができない
詳細、または口座作成(無料)公式ホームページでご確認してください。
【GMOコイン】
DMM Bitcoin(DMMビットコイン)
概況
DMM.com証券として知られるDMMFXグループが運営しています。
ビットコインだけでなく、他の仮想通貨も取り扱っており、レバレッジ取引も可能です。
顧客サポートに力を入れ、初心者向けの情報提供や教育プログラムを提供しています。
国内最多となる31種類の仮想通貨でレバレッジ取引をすることができる点が特徴で、
レバレッジ取引で多様なポートフォリオを構築したい方にはぴったりです。
例えば、現物取引でビットコイン(BTC)を0.1単位購入する場合、BTCの価格が500万円であれば50万円が必要です。
一方で、レバレッジ取引の場合、「取引をするための証拠金」25万円で、0.1単位のビットコインの取引が可能です「差金決済」と呼ばれる仕組みであり、現物取引のように実際に暗号資産(仮想通貨)の受け渡しが行われるものではありません。
ただし、自己資金の2倍の取引が可能となるということは、リスクも2倍になりますので、初心者は細心の注意が必要です。
メリット レバレッジ取引の取り扱い銘柄が国内最多 オリジナルの注文方法「BitMatch注文」で、取引コストを抑えられる 取引ツールが高性能で、スマホアプリは初心者向けモードにも切り替えられる デメリット 現物取引(取引所)のサービスを提供していない 仮想通貨の出金に時間を要する 仮想通貨取引以外のサービスがない bitFlyer(ビットフライヤー)
特徴:
日本発の仮想通貨取引所で、国内外で高い知名度を持っています。
ビットコインのほかに、イーサリアムやリップルなど主要な仮想通貨を取り扱っています。
プロトレーダー向けのビットフライヤーライトや、法人向けのbitFlyer Lightningなど、複数の取引プラットフォームを提供しています。
これらの取引所は、各自の特徴や利点を持ちながら、利用者のニーズに対応しています。重要なのは、セキュリティや手数料、取り扱い通貨、取引プラットフォームの使いやすさなど、自分の取引スタイルや要件に合った取引所を選ぶことです。最新の情報を確認し、慎重に選択することが重要です。
DMMビットコインのメリット
すべての取り扱い銘柄に対して、1円から投資できるので、きめ細かな投資選択・ポートフォリオ作成が可能
ビットコインの取引量が国内No.1*で、現物取引(取引所)の流動性が高い*Bitcoin 日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における2021 年の年間出来高(差金決済/先物取引を含む)
自動積立やbitFlyerクレカなど、仮想通貨関連のサービスが豊富
パソコンからもスマホアプリからも簡単に取引ができる点が気に入っています。
DMMビットコインのデメリット
レバレッジ取引の取り扱い銘柄がビットコインのみ
現物取引(販売所)と比べて、現物取引(取引所)の取り扱い銘柄が少ない
アルトコイン(一部除く)の送金時に手数料がかかる
詳細、または口座作成(無料)公式ホームページでご確認してください。
DMM Bitcoin
bitFlyer(ビットフライヤー)
概況
2014年・日本発の仮想通貨取引所で、国内大手の1つで、海外でもで高い知名度を持っています。
ビットコインのほかに、イーサリアムやリップルなど主要な仮想通貨を取り扱っています。
プロトレーダー向けのビットフライヤーライトや、法人向けのbitFlyer Lightningなど、複数の取引プラットフォームを
提供しています。また、セキュリティに重点を置いており、冷蔵庫型のウォレットを使用してユーザーの資産を保管しています。二段階認証(2FA)もサポートされています。
ビットフライヤーのメリット
すべての取り扱い銘柄に対して、1円から投資できる
ビットコインの取引量が国内No.1*で、現物取引(取引所)の流動性が高い*Bitcoin 日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における2021 年の年間出来高(差金決済/先物取引を含む)
自動積立やbitFlyerクレカなど、仮想通貨関連のサービスが豊富
パソコンからもスマホアプリからも簡単に取引ができる点が気に入っています。
ビットフライヤーのデメリット
レバレッジ取引の取り扱い銘柄がビットコインのみ
現物取引(販売所)と比べて、現物取引(取引所)の取り扱い銘柄が少ない
アルトコイン(一部除く)の送金時に手数料がかかる
詳細、または口座作成(無料)公式ホームページでご確認してください。
暗号資産の口座は複数の取引所を開設した方が良い?
暗号資産を売買する取引所は、金融庁が管轄する登録制度があって、そこに登録されている暗号資産交換業者が運営する取引所で売買することが基本です。(「参考:金融庁:暗号資産交換業者登録一覧」)
登録されている業者であれば、業務内容や体制は一定基準をクリアしていると言えます。
国内には、概ね30社の取引所がありますが、ネット上やノウハウ本で紹介されているのは、だいたい上記にご紹介した4社プラスαです。
実際に取引開始にあたり、口座開設は複数の取引所にすると良いと言われています。
複数の取引所を開設する理由
1.複数にしておくことで、ハッキングや取引所の破綻などのリスクを分散化できる
システムメンテナンス等で、取引所が一時的な取引停止となる場合などに備えることができます。買いたい時に買えて、売りたい問いに売るためです。
実際に、ビットコインが暴落した時に、ある取引所で取引の集中によってサーバーがダウンしたことがあります。サーバーダウンの間、取引はできませんが、当然その間も暗号資産価格は動いています。
また、暗号資産に係る環境は世界中で日々変わっており、数多い資産運用の方法の中では、極めてハイリスク・ハイリターンと言えます。保有するすべの現金を銀行に預けるケースは稀であることを考えると、暗号資産を一定分散しておくことが普通です。
用途によって分ける
取引口座の役割を分ける方法を取る方も多くあります。
例1: 1つは、少額短期投資用、1つは、老後や教育資金など備えた長期投資用など
例2: 1つは、暗号資産運用のため 1つは、メタバースやNFTゲームで暗号資産を使用するため(頻繁に送金するから、送金手数料が安い取引を選ぶ)
まとめ
暗号資産取引所は、銀行など既存の金融機関に比較すると数は少ない(およそ30社)状況です。
一方で銀行の場合、各行のサービスにそれほど大きな違いはありませんが、
暗号資産取引所の場合、取り扱い銘柄や提供する取引の種類などがそれぞれ異なり、資本規模も大小の差があります。
(ご紹介した4社は、それぞれ業界大手と呼ばれる規模です。)
利用コストには取引コスト(取引手数料・スプレッド)、入出金手数料も異なるため、
ユーザーの売買頻度や売買目的にとって、各取引所に対する評価は変わってきます。