近い将来くるであろうweb3時代に際し、暗号通貨の投資を検討すると、値動きの激しさへの怖さから不安になる方、
暗号資産(仮想通貨)の種類の多さに何を選んだらいいのか?戸惑う方も多いでしょう。
また、昨年バブル的なブームとなったNFT投資にも興味があるものの、ビットコインなどのクリプトへの投資、いったい、何がどう違うのか?も気になりませんか?
この記事は暗号資産(クリプト)投資とNFT投資の違いを簡単に説明します。
1前提:NFTを購入するためには、ます暗号資産を購入する必要があります。
まず、最初にそもそもの前提として、
NFT投資を始める、買ったり売ったりするには、
イーサリアムなどの暗号資産(仮想通貨)が必要となります。
したがって、暗号資産の購入なしにNFTの売買はできません。
暗号資産の相場は値動きが激しいため、「大儲け!」「大損した・・・」などの声を聞き、
なんだか不安になる方もいらっしゃると思いますが、
イーサリアムがないとNFTを購入することはできないのです。
ですから、NFTゲームやNFTアートなども含めてNFTを購入するための通貨として、イーサリアムなどの暗号資産が必要で、そのためには暗号通貨取引所の登録が前提となります。
2.暗号資産とNTFについて、ざっくり知りたい。
暗号資産(クリプト)とNFT(Non-Fungible Token)は、両方ともブロックチェーン技術を基盤にしたデジタルな資産(*)ですが、その性質や概念には明らかな違いがあります。
(*クリプトとは「暗号技術を用いた分散型のデジタル資産」のことで、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産(仮想通貨)を指す言葉として使われます。NFTも暗号資産であると言えますが、ここでは、クリプトとNFTの違いをざっくり説明します。)
ご参考:株式、FX、暗号通貨、それぞれ投資の違いをわかりやすく説明します。
暗号資産(クリプト)
暗号資産(クリプト)は、ブロックチェーン技術を用いて作成・管理されるデジタル通貨を指します。これは、暗号学的手法を使用して取引の安全性やプライバシーを保護するデジタル資産の総称です。
暗号資産は通常、分散型の取引システムによって運用され、中央機関がなく、ユーザー同士で取引が行われます。暗号資産の代表例には、ビットコイン(Bitcoin)、イーサリアム(Ethereum)、リップル(XRP)などがあります。
暗号資産は通常、交換性があり(fungible)、同じ種類のコインやトークンは互いに交換可能です。例えば、1ビットコインは別の1ビットコインと交換することができます。
暗号資産(クリプト)が仮想通貨ともよばれるのは、そのためです。
NFT(Non-Fungible Token)
NFTは、Non-Fungible Tokenの略で、「代替不可能なトークン」として知られます。これは、ブロックチェーン上に発行される独自のトークンで、特定のデジタルアセットを表現します。(そもそもトークンとは?
NFTは、一意(重複のない、唯一の、固有のことを指します。)で互換性がないため、他のトークンと交換することができません。あるNFTは別のNFTと1対1で置き換えることはできません。これにより、個々のデジタルアセットに独自の価値と所有権を持たせることができます。
NFTは、その「独自の価値」があるが故にデジタルアート、バーチャルアイテム、音楽、ゲームアイテムなどの非物理的なアセットを表現するために使用されます。オンラインアート市場やゲーム内アイテムのトレードなどでNFTが活用されています。
上記をまとめると、暗号資産(クリプト)はデジタル通貨の一種で、交換性がある一方、NFTは個々のアセットに独自の価値を持たせるためのトークンです。NFTはデジタルアートやバーチャルアイテムなどのトレードにおいて、個々のアセットを譲渡可能なデジタル所有権として表現することに特化しています。
暗号資産(クリプト)投資とNFT投資、投資としての性格の違いは?
上記の暗号資産(クリプト)とNFTの違いから、それぞれへの投資は性格が異なるものになります。暗号資産(クリプト)の代表格であるビットコイン、イーアリアムおよびNFTは、それぞれ異なる投機的な性格を持っています。以下に各資産の特徴と投機的な性格の違いを説明します。
ビットコイン
ビットコインは最初の暗号資産であり、最も広く知られている仮想通貨です。非中央集権的なデジタル通貨であり、ブロックチェーン技術をベースにしています。ビットコインはデジタルな貨幣としての使用と、保有することによる投資としての価値を持っています。
投機的な性格としては、長期的な投資やホールディングに適した資産とされています。その理由は、ビットコインが早期の採用者からの需要やインフラストラクチャの整備などに支えられ、広く受け入れられていることです。また、ビットコインは限られた供給量を持っており、需要の増加によって価格が上昇する可能性があります。
暗号資産投資をはじめるなら、まずは先駆的存在ビットコインの概念と展望を知ろう。
イーサリアム
イーサリアムはスマートコントラクトの実行やDAppsの開発を可能にするプラットフォームです。イーサリアムのトークンであるEther(ETH)は、ネットワーク上でのトランザクション処理やスマートコントラクトの実行に使用されます。
投機的な性格:としては、イーサリアムはプラットフォームの成長やDAppsの普及によって価値が上昇する可能性があります。特に、新しいプロジェクトやトークンがイーサリアム上で開発され、ユーザーの増加や採用拡大が見込まれる場合、その影響でEtherの価値も上昇することがあります。暗号資産初心者でもわかるイーサリアム
NFT(ノンファンジブルトークン)
特徴: NFTはユニークなデジタルアセットを表現するトークンです。NFTはイーサリアムなどのブロックチェーン上で発行され、デジタルアート、バーチャルランド、ゲームアイテムなど、さまざまなデジタルコンテンツの所有権を証明します。
投機的な性格:としては、NFTの価値は、需要と希少性によって左右されます。人気のあるアーティストやコンテンツクリエイターによる作品や限定版アイテムなどは、需要が高まり価格が上昇する可能性があります。一方で、市場の競争や需要の変動によって価格が下落するリスクもあります。
まとめ
暗号資産(クリプト)とNFTは共に投機的な性格があり、投資目的で保有する方が増えています。いずれも市場の変動や需要の変化によって変動し、リスクを伴う点は共通しています。ただ、ビットコイン、イーアリアム、NFTのそれぞれの価値、需要の変化などの詳細は異なります。決定的でわかりやすい違いを一言で言えば、ビットコインやイーアリアムには、通貨的な働きがある一方で、NFTは暗号資産としての価値はあるが、同一のものはなく独自で互換性がないことと言えるでしょう。