フランス拠点のステーブルコイン企業シューマン・フィナンシャルが5月22日、MiCA法準拠のユーロステーブルコイン「EURØP」を、XRPレジャー(XRPL)にネイティブ統合すると発表しました。(「EURØP」をXRPLにネイティブ統合このことが、リップル・XRPにとって、どのような意義があるのでしょうか?考察してみましょう。
ステーブルコイン「EURØP」をXRPLにネイティブ統合 ニュースのポイント
ステーブルコイン企業シューマン・フィナンシャル
フランス中央銀行の監督機関ACPRから認可を受けた電子マネー発行者で、ステーブルコイン「EURØP」を発行しています。
準備金はKPMGによる定期監査とソシエテ・ジェネラルなど欧州主要金融機関での保護管理を受けています。
「EURØP」
ユーロで完全に裏付けされた償還可能なステーブルコインです。
償還可能なステーブルコインとは、発行体と交換することで、発行価格と同額の法定通貨に換金できるステーブルコインのことです。具体的には、法定通貨担保型ステーブルコイン(例えば、USDC)が該当します。
EURØPがXRPレジャー(XRPL)にネイティブ統合
EURØPがXRPレジャーの機能に直接組み込まれる。つまり、XRPLで、そのまま活用できる。
このニュースは、XRP(リップル)とその基盤技術であるXRPレジャー(XRPL)にとって非常に重要なマイルストーンと言えそうです。
XRPおよびXRPLにとっての意義
1. ユーロ圏の規制準拠ステーブルコインがXRPLに登場
MiCA準拠というのは、「法的に認められたステーブルコイン」ということです。これがXRPレジャー上で使えるようになることで、XRPLはヨーロッパの銀行・金融機関と親和性の高いブロックチェーンとしての立ち位置が強化される、と言っていいでょう。
2. XRPレジャー上での取引手段が拡充
従来のXRPレジャー上では、XRPやIOUトークン(ゲートウェイ発行型)での決済が主でしたが、完全に裏付けのあるユーロステーブルコインが加わることで、信頼性・透明性の高い決済が可能になります。
これらによって、
◎欧州企業がステーブルコインを使った決済・送金に参入しやすくなる。
◎XRPL上のDeFiや決済アプリがより実用的・法規制に準拠したものになる。
と言えます。
3. XRPの間接的な需要・流動性増加に貢献
EURØPとXRP間での交換ニーズが高まれば、XRPの流動性ペアとしての重要性が増します。
これは特に、XRPを橋渡し通貨として用いるリップルネットの戦略とも一致します。
たとえば:
国際送金:USD → XRP → EURØP
欧州企業内決済:EUR建てでステーブルコイン運用 → XRP経由で他通貨へ送金
したがって、間接的にXRPの需要・流動性向上に貢献すると考えられます。
4. XRPLが“信頼される金融インフラ”へ一歩前進
EURØPは、ソシエテ・ジェネラルなど大手金融機関の準備金管理やKPMGの監査付きで発行されるという点で、信頼性が非常に高いです。これがXRPL上に登場することは、XRPL自体の「信頼される基盤としての評価」も上げることになります。
まとめ
このニュースは、XRP⇔EURØPの取引活性化につながり、XRPの役割を増大させ、プレゼンス向上にもつながるでしょう。