【仮想通貨(暗号資産)の売買の基本】販売所と取引所の違いと大切なので知っておきたいこと

暗号資産・NFTの始め方

仮想通貨の売買をはじめる時、だれもが販売所を利用しますが、その時「販売所」「取引所」の2つがあることに気づきます。何が違うのか?知らずに始めた人もいるでしょう。この2つの違いはかなり重要なので、売買を繰り返すなら、確認しておきましょう。

ビットコインやイーサリアムなど種類の仮想通貨(暗号資産)を取引できるサービスを提供している事業者を暗号資産交換業者と呼び、その売買方法は「販売所方式」と「取引所方式」があります。販売所と取引所の違いを説明します。

販売所・取引所の違い・まとめ

まずは、シンプルにまとめます。

販売所(Broker)

1.取引の形態
販売所は、ユーザーが仮想通貨を購入するためのプラットフォームで店舗と言えます。
ユーザーは販売所に指定した金額で仮想通貨を購入することができます。

2.価格決定
販売所では、通常は市場価格が提示され、その価格で仮想通貨を購入します。価格は市場の動向に基づいて定期的に更新されることがあります。

3.手数料:
販売所も手数料を徴収することがありますが、取引所に比べて手数料がシンプルで透明な場合があります。

4.取引の簡便性:
販売所は、特に初心者向けに使いやすくなっていることがあります。ユーザーは通常、販売所のウェブサイトやアプリを通じて簡単に仮想通貨を購入できます。

取引所(Exchange)

1.取引の形態
取引所は、ユーザーが仮想通貨を直接取引するプラットフォームで、売買する市場を提供していると言えます。ユーザー同士が相対取引(Peer-to-Peer)するか、取引所が提供するオーダーブックに基づいて相互に取引が行われます。

2.価格決定
取引所の価格は市場での需要と供給に基づいて変動します。ユーザーが指定した価格で注文を出し、他のユーザーとのマッチングが行われます。

3.手数料:
取引所は、取引手数料や引き出し手数料を徴収することが一般的です。手数料は通常取引の発生や引き出しの際にかかります。

4.トレードの種類:
取引所では、市場注文、指値注文、逆指値注文など様々な取引オプションが利用可能です。ユーザーは自分の取引戦略に合わせて選択できます。

販売所・取引所の共通点

取引所も販売所も、ユーザーの資産を保管するためのウォレット機能を提供することがあります。
どちらもユーザーアカウントの作成が必要で、本人確認プロセスがあることが一般的です。
選択肢の中で、取引所はより高度な取引機能を求めるトレーダー向けであり、販売所はシンプルで使いやすい取引が可能な初心者向けであると言えます。どちらを選ぶかは、利用目的やトレード経験によって異なります。

初心者向けコラム「販売所と取引所の違い・賢い売買のために知っておきたいこと」

上記にまとめたように、仮想通貨を買う方法には、販売所で買う方法と取引所で買う方式があります。

一般的に暗号資産を買う場所の総称は、取引所と呼ばれていますが、正式には、暗号資産(仮想通貨)交換業者で、金融庁に登録が必要です。

暗号通貨交換業者一覧

(ちなみに、暗号資産と仮想通貨は同じものを指します。日本では、当初は仮想通貨と呼ばれましたが、普及の過程で、2020年5月1日に金融庁が呼称を暗号資産に改めました。)

暗号通貨交換業者の中に販売所と取引所の区別がある、と言えます。

暗号資産の売買は、①販売所で売買する方法 ②取引所という場所で売買する方法、2通りあると認識しましょう。

販売所とは、暗号、資産交換業者がビットコインなどを販売していて、お店で販売されているものを買うと言う取引イメージです。
販売者ごとに価格が決まっていますので、その価格でよければ注文を出して買う。
販売する側の設定した価格で、お客は購入する、そういうスタイルです。

一方で取引所では、その取引所の利用者・ユーザーの間で売りたい人と買いたい人が取引を媒介するイメージです。
暗号資産の価格は買いたい人と売りたい人の「需要と供給」で価格が日々刻刻と動いています。取引所では市場でついた価格を売買する①成り行き注文と、売買したい価格を指定して注文を出す②指値注文によって売買が成立します。これは、株式市場と同様の売買です。

カンタンに言えば、
・販売所による売買は、店頭やECサイトで商品を買うイメージ。
・取引所による売買で、株式市場における株式や競り市場で鮮魚を買うイメージです。

したがって、簡単なのは販売上で買うことです。
でも、価格面で有利とは言えません。
その理由は、販売所ではビットコイン等の暗号資産の価格に販売所の利益を上乗せした価格で販売しているからです。

スプレッドとは?手数料とスプレッドは異なる

仮想通貨(暗号資産)取引所のスプレッドとは、仮想通貨を取引する際の売値と買値の価格差のことで、ユーザーが仮想通貨取引所に支払う、実質的なコストとなっています。

したがって、仮想通貨取引所を選ぶ際は、取り扱う仮想通貨の種類やサービスの内容だけでなく、スプレッドによるコストを抑えられるかどうかも、重要なチェックポイントです。

販売手数料が無料となっている販売所も多いですが、手数料が無料であっても販売所の利益としてのスプレッドは上乗せされています。

スプレッドの額は交換業者によって異なりますが、価格の3%から5%程度で、売り買い両方では10%近いスプレッドがかかることもあります。
1,000,000円の取引をしたら買うときに30,000円から50,000円、売るときにもう30,000円から50,000円かかることもあるのです。コストとして、かなりの金額です。

このコストを考えると、販売所よりも取引所を利用した方が有利であることは間違いありません。

なお、販売所と取引所では、購入額の最小単位が異なる場合があります。
例えばビットフライヤーの場合は販売所だと0.00000001ビットコインで、1ビットコインが4,000,000円なら1円から(販売所ではどの通貨も1円から購入可能)、取引所の場合0.001ビットコインで約4000円から購入可能と言う違いがあります。

取引所での売買に慣れて、賢く売買

販売所では、1000円分買いますという感じで簡単に買えるのに対し、取引所にはチャートや取引板が出ているなど、目にするサイトの雰囲気が全然違うので、初心者の場合は、どうしても難しそうと思ってしまうこともあるでしょう。

交換業者のアプリの取引画面を開くと最初に販売所が出てくることが多いので、1年以上の投資経験があっても取引所を知らなかったなんて人も、けっこうします。
販売所と取引所があることに気づかず、販売所で買ってしまう人は多いのです。
また、取引所の方が安いだろうと認識していても、カンタンに買える販売所で買うと言う人もいます。

ただ、売買を重ねるうちに、価格が有利な取引所を利用するようになることが多いです。
そもそも、利益をあげるために売買するのですから、売買にかかるコストは安い方は良いに決まっています。

なれてしまえば、なんてことはありません。

なお、販売所でビットコインを買って、それを取引所で売ることもできます。この時もスプレッドがあるので、取引所で売ったほうが有利です。ただ、取引所で売る時も手数料(0.00001ビットコインなど)がかかるもの所もありますので確認しましょう。

まとめ

暗号通貨交換業者を選ぶ場合は、取引所方式、販売所方式のいずれなのか?事前に確認しましょう。両方やっているところもありますし、いずれか一方の場合もあります。
また、売買する場合のスプレッドも確認しておきましょう。スプレッドは、変動がありますので、多くのユーザーは、暗号通貨交換業者を複数使い分ける方もいます。もちろん、暗号通貨交換業者の選ぶポイントは、事業規模などを考慮したリスクも考慮する必要があるでしょう。トータルで考えると、やはり大手を選ば、間違いないでしょう。

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